YAMAHAルーターで自宅VPNを構築してみた

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「外出先から自宅サーバにアクセスしたい・・・」といったことはありませんか?

そんなときに役に立つのがVPN!

職場などではよく聞くアレですが、自宅にある人は少ないのでは??

今回はYAMAHAのルーターを使って自宅にVPN環境を構築し、スマホやPCから繋げるようするという、ちょっとマニアックなことをやってみました!!

VPNって?

Virtual Private Networkの略のことです。

インターネットを介して、仮想的に特定のプライベートネットワークにアクセスできる状態を安全に作り出すことができます。

自宅や外出先から会社内のシステムにアクセスするなどの利用用途でよく使われています。

在宅ワークが多くなってきた昨今、この言葉を聞いたことがある人も増えているかもしれません。

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自宅で構築すると何がうれしいの?

外から自宅の機器にアクセスできる

自宅にVPN接続すると、あたかも自宅にいるときのようにリソースにアクセスできます。

出かけたときに

「あ、共有(NAS)に置いていたファイル持ってくるの忘れた・・・」

なんてことはないでしょうか?

そんなときでも大丈夫!!
VPNがあればNASにあるファイルに外出先からアクセスするといったことも可能です(^ ^)

送信元を自宅(日本)にできる

以前中国に行ったときのこと。

とりあえずメールチェックがてら、Gmailでも見るかなあとアプリを開いてみると・・・

 

あれ?

 

Googleのサービスに全くアクセスできねえorz

 

・・・(T T)

 

ここでVPNの出番です!!

VPNで接続した状態でインターネットにアクセスすると、自宅からアクセスしたことと同じ状態になるため、中国でもGoogleが見れる!といったことが可能になります(^ ^)v

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YAMAHAのルーター?

YAMAHAといえば音響機器や楽器、バイクなどを思い浮かべると思いますが、実はネットワーク業界でも有名だったりします!

https://network.yamaha.com/

主に法人用の製品となりますが、その性能は折り紙付きです!

ただ、一般向けと違って設定とかが若干難しかったりします・・・

好きな人はついつい買ってしまう何とも言えない魅力のある製品ですw

使用した機器

今回は少し前のモデルになりますが、RTX810を利用しました。

2011年に発売したモデルですが、全ポートにギガビットLANを搭載しており、スペック的には必要十分です。
※無線LANはついていません!!

定価は72000円(税抜)と高価ですが、中古だと5000~6000円とお求めやすい価格となっています。(2021年3月時点)

自宅ネットワーク構成

今回VPNを設定した自宅の超ざっくりネットワーク構成は以下の通りです。

うーん、ざっくり過ぎる(笑)

見ての通り、インターネットと接続しているところには別の無線LANルーターがあり、内部にYAMAHAルータを設置しています。

ルーター設定

いよいよYAMAHAルーターの設定をしていきます。

まずは管理画面にアクセスします。
表示されたら「詳細設定と情報」をクリック。

VPN接続の設定の「設定」ボタンをクリック。

「追加」をクリック。

「L2TP/IPsecを使用したリモートアクセスVPNサーバー(Anonymous)」を選択して、「次へ」をクリック。

以下の通り入力して「設定の確定」をクリック。
※下記以外の項目はそのままにしておいてください。

項目 設定値
設定名 任意の設定名(例:vpn01)
事前共有鍵 任意の文字列 ※接続時に利用します
認証アルゴリズム HMAC-SHA256
暗号アルゴリズム AES256-CBC
接続ユーザーID 任意のユーザ名 ※接続時に利用します
接続パスワード 任意のパスワード ※接続時に利用します

以下の画面が表示されれば設定完了です!

ポート開放設定

今回の構成のように、インターネット接続部分に無線LANルーターがある場合は、内部のルーターにVPNの通信が届くように、無線LANルーターのポート開放をする必要があります。

無線LANルーターによって異なりますが、ポートマッピング設定などの名称の画面で設定できます。

開放するプロトコルとポートは以下の通りです。

プロトコル ポート
ESP
UDP 500
UDP 4500
UDP 1701

このあたりは少し敷居が高いところですね(^ ^;)

実際に接続してみる

それでは接続テストしてみましょう!

外部から接続する必要があるので、今回はスマホの4G回線から接続してみます。
(PCはスマホをテザリングしてつないでます)

私が使っているメインのスマホはiPhoneなので、ここではiPhoneの設定方法を書いていきます。
AndroidやPCの接続方法はまた別の記事にて・・・

下準備

まずは自宅のグローバルIPを調べる必要があります。

グローバルIPとはインターネット上の住所みたいなもので、これがないと自宅の場所がわからず、VPN接続できません。

調べ方ですが、私は昔から診断君というサイトにお世話になっております。
http://taruo.net/e/

上記のサイトにアクセスして、「REMOTE_ADDR」のところにあるIPアドレスをメモっておきましょう!

iPhoneのVPN設定

今回設定したiPhoneおよびiOSのバージョンは以下の通りです。
新しいiPhoneでも設定方法はほぼ同じだと思われます。

  • iPhone8 256GB
  • iOS 14.4

それでは設定していきます!
※4G回線からやるので、とりあえず無線は切っておきます。

設定を開いて、一般 > VPNの順にタップします。

VPNの画面が開いたら、「VPN構成の追加」をタップしましょう。

次に接続情報を入力していきます。
まずはタイプをL2TPに変更しましょう。

変更したら以下の通り、接続情報を入力していきます。
※下記以外の項目はそのままにしておきます。

項目 ポート
説明 わかりやすい名称(HOMEとか)
サーバ 下準備で調べたIPアドレス
アカウント ルーターで設定した「接続ユーザID」
パスワード ルーターで設定した「接続パスワード」
シークレット ルーターで設定した「事前共有鍵」

入力が終わったら右上の「完了」をタップします。

すると以下のような画面になるので、状況のスイッチをタップします。

接続中となったらOKです!
自宅サーバなどがあればアクセスできることを確認してみてください(^ ^)

まとめ

今回は自宅VPNをYAMAHAルーターという見慣れない機器で設定する手順を紹介しました。

まあまあ敷居が高いですが、構築してうまく接続できたときの「俺、勝ったぜ」感は何とも言えません(笑)

ちょっとマニアックな世界に入り込みたいという方はぜひ挑戦してみてください!

いろいろ役に立つと思います(^ ^)

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